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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第104章 104




可愛いが爆発しそうな龍之介は、そのままを幼子を抱っこするように抱き上げた。

「のメイクは後」
「ん」
「可愛すぎて困っちゃったから、ご飯来るまで抱っこの刑です」
「やったぁ!嬉しいの刑だ!いっぱいぎゅってしてね?」

ホント可愛い何この子可愛すぎ。
そんな事を考えながら龍之介はを抱いたままソファに座り、の髪を耳にかける。
前髪が伸びてきたから切りたいと言っていたが、これくらいの長さでもとても愛らしい。

「ホントに可愛いな」

ぽつりと無意識に零れたその言葉は、の頬をやんわりと赤く染める。
くすくす笑いながらの頬を撫で、そのまま抱き締める。

「龍くん」
「ん?」
「好き。大好き。たまんない。超愛してる」
「うん、うん。俺も大好き、愛してる。どうしようもないくらいが好きだよ」

愛してると言うのは正直気恥ずかしい。
愛って何だろうとも思っていた。
けれど、に出会ったその時に、彼女と言葉を交わす度に育っていったもの、それが愛なんだろう。
留まることを知らないその思いを伝えるために、愛してると伝えるのだろう。
それは多分、も一緒なのだと思う。

「離れたくない…けど、もうすぐご飯の時間だね」
「そっか、もう八時なんだ」

時計を見れば確かに朝食の時間が近づいている。
名残惜しいが故にを簡単に下ろすことは出来ず、龍之介はに口付けた。

「ん…ん、ぁ…」

そのまま口付けを深め、をソファに沈めて舌を吸い上げる。

「ん…は、ふぁ…」
「可愛い…」

唇が離れれば、もう一度軽く口付けは幸せそうに微笑む。

「…とろんとしてるけど、ご飯食べれる?」
「食べれる」
「ん、ご飯しっかり食べないと大神さんに怒られちゃうもんね」
「事務所も過保護だからね」

くすくす笑うに龍之介もまた同じように笑っていれば、呼び出しのベルが鳴る。

「ご飯かな」
「だね」

にこりと微笑みあい、二人は手を繋いで朝食を準備する仲居を迎え入れるのであった。

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