君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第104章 104
翌朝。
のにぃにぃ呼びで理性を失った龍之介に温泉で丹念に愛され、その後ベッドでも愛されつくしたは若干の寝不足感を覚えながら目を覚ました。
隣ではすやすやと気持ちよさそうに眠る龍之介。
「ホント、寝顔も天使」
くすくす笑い、そっと頬を撫でてから身を起こして額に口付ける。
目覚める様子はないが、龍之介の腕はを抱きしめに動いた。
「大好き。愛してる」
「ん……?」
「あ、起こしちゃった?ごめん、おはよ」
「ううん…おはよ……お風呂入る?」
「うん、一緒に入ろ」
「ん…でもその前に…」
「ぁ、んっ…」
目を覚ました龍之介は微笑みながらを抱き寄せ、そっと腰をの腹に押し付ける。
「朝は仕方ないってわかってるよ。わかってるけど…元気過ぎない?」
「朝からの可愛いキス貰ったら…ね」
「朝からビースト全開じゃんんん」
くすくす笑いながらも、龍之介はそれ以上を求めずそっと口付け起き上がる。
への体への負担を考えてのことだろう。
仕事を気にせず一緒に居られるからと、昨晩は求めすぎた。
「朝ごはんの後にお風呂入る?今入る?」
「今入る!余裕あったら後にも入りたい」
出来うる限り温泉を楽しみたいに、龍之介は頷きの頭を撫でて抱き上げた。
「甘やかしすぎ」
「明日から忙しいんだから、ちょっとくらい甘えて」
普段からベッタベタに甘やかしているのだが、龍之介はまだ甘やかし足りないらしい。
ならばふんだんに甘えてやろうと、は龍之介の首に腕を回しそのまま口付けた。
「嬉しい、大好き。でも龍くんだって運転しなきゃだし、明日から仕事なのは一緒なんだから、無理しちゃダメ」
「わかってるよ、奥さん」
くすくす笑いの額に口付ければ、最後の一言には真っ赤になる。
「ふ、可愛い」
「とっきどきめっちゃくちゃやっばいイケメン出すのやめて?!心臓もたない!」
「俺、普段どんななの?」
「イケメン天使」
「イケメン…天使…」
の返答に苦笑しながら、脱衣所へたどり着きそっとを下ろせばそのまま浴衣の帯をほどく。