君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第103章 103
『あ、うん!俺たちこそ、龍にぃにぃを宜しくお願いします!』
「よろしくね。またちゃんとご挨拶に行くね」
『待ってます!』
「敬語なくていいよー」
『ちゃん、島にいつ来るの?』
瑚太郎の問いに、と龍之介は顔を見合わせる。
「そうだなぁ…龍にぃにぃも私も結構お仕事詰まっちゃってるから…」
「俺は年明けに少しオフがあるから、そこで帰るつもりだよ」
『え!ほんと?』
「私も年末ぎっちぎちに仕事だから、年明けは休みやすそう。だから休みもぎ取るね!」
二人の言葉に喜ぶ弟たちに、も龍之介もまた微笑む。
『あ、あの…ちゃん』
「ん?なぁに?」
『今度、サインください!!』
蒼太郎の照れながらの要望に、は嬉しそうに何度も頷く。
「もちろん喜んで!」
の返答に嬉しそうに笑う蒼太郎に、龍之介は苦笑する。
「蒼太、俺と好み似てるなぁ…」
そんな小さな呟きが唯一聞こえたは小さく笑い、その後も少しだけ他愛ない話を交わし、は龍之介の弟たちとの交流を深めて通話を終えたのであった。
「私が主に話しちゃったけど、良かったのかな?ごめんね」
「三人とも喜んでたし、むしろありがとうだよ。でも、弟なのにちょっと妬いちゃった」
呟きながらを抱きしめる龍之介にくすくす笑いながら、は彼の頬を撫で口付ける。
「どんな人が現れても、龍くんが一番だよ?」
「うん。…あと俺をにぃにぃって言うが可愛すぎてどうしようとも思った」
「弟さん達に言われて慣れてるでしょ?」
「妹居ないから女の子に言われたことないよ。更にこんな可愛い子に言われると…なんかいけない気分になる」
そんな龍之介にはにこりと微笑み、再度口付ける。
「じゃあ、今日はにぃにぃの日にしちゃおっかな」
「へ?」
「にぃにぃ、一緒にお風呂入ろ?」
「…ちょっとそれは理性が崩れ去るから」
「崩しちゃおうよ、にぃにぃ」
見事龍之介の理性を崩すことに成功した。
抱き上げられ、風呂場へと連れていかれる。
「」
「ん?」
「愛していい?」
「いっぱい愛して、龍にぃにぃ」
そんな愛らしさ満点のにぃにぃ呼びが癖になりそうな龍之介であった。