第102章 １０２※

「…」
「ふふ、お待たせ」
「ぁ…ん…」

頂きに唇を寄せ、ちろりと舌で弄べば、小さな吐息が漏れる。
そのまま軽く吸い上げ、片手で反対の頂きをゆっくりと捏ねれば、の腹辺りに固いものが当たった。

「気持ちいい？」
「ん…気持ち、いい」
「私の事好き？」
「愛してる…んっ」
「私も愛してる。龍くんの全部が好きだよ。私の全部で、龍くんの全部愛してる」

舌を尖らせ、龍之介の胸の頂きを弾けば、ピクリとした反応が返ってくる。
その間も龍之介の手はの頭や体を撫でていた。

「ん…はぁ…全部好き…この太陽みたいな笑顔も、どんな表情も…心も、身体も…みんな、全部…好き。厚い胸板も、綺麗に割れてる腹筋も、綺麗な背中も…全部愛してる」
「…」
「ん…あっ、この悪戯な手も好き…もっと触って？」

微笑みながら龍之介の手を取り、指を咥えて軽く噛む。
そのまま指を舐めればその手を自らの胸に這わせた。

「、今日すごくえっち…」
「龍くんが好きすぎて止まらないの…こんな私、いや…？」
「ううん、どんなも大好きだよ。もっと乱したくなる…」
「あっ、んァっ…」

の浴衣の上体部分を脱がせば、形の良い胸がふるりと揺れる。
そっと持ち上げるように胸を掴み、頂きの飾りを人差し指で捏ねれば、愛らしい声とともに腰が震える。
その声に誘われるように、龍之介も上体を起こし、の胸に舌を這わす。

「ひゃ、んあ、あっ」
「良い声…っの手も悪戯っ子だね」

龍之介の耳の形をなぞるようにの指が滑り、そのまま胸元に落ちる。
額には口付けが降り、ゆっくりと唇がおりて来ればの舌が龍之介の舌を舐める。

「可愛い…」
「んぁ…」

舌を絡めて吸い上げ、胸を形を変えるように揉みあげれば、の腰が揺れて龍之介の自身を刺激する。
そんな龍之介に反応し、の細い指が浴衣の袷を開いて彼の腿を撫で上げた。

「ん、ふ…」
「は、あン…」

くちゅりと水音が鳴り、唾液を交換した二人の舌が離れればそれを惜しむように銀色の糸がつながる。