君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第96章 96
抱擁がこんなに温かいものだと、人を思う気持ちがこんなに尊いものだと教えてくれた龍之介を、どんなことがあっても幸せにしたいと思った。
人を守る気持ちがこんなに強いものだと、たった一人を際限なく愛せるのだと教えてくれたを、いつまでも愛したいと思った。
「……俺、独占欲凄すぎない?引いてない?」
「それでいいの。ひらひら飛んでったりしないけど、ちゃんと掴まえてて」
歪んでいるかもしれない。
けれど、掴まえてくれていることで、私は貴方に身を委ねられるの。
あなたはどこへ行ってもいい。
だけど私を離さないで。
「本当は閉じ込めちゃいたいくらい愛してる。でも、みんなに愛されて笑ってるのことも大好きなんだ」
離したくない。
けれど、君が周りに照らされて更に美しく輝くことを知っているから。
俺にできることは、ただひたすら愛を注ぐだけ。
「愛してる」
「俺も愛してる」
なのに、どうして。
私たちを引き裂こうとするの。
神様って
意地悪。