君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第95章 95
「ぎゃああああああ?!!!!?!き、気絶したらすみません!」
その後、龍之介の視線を追って天、楽も続けざまに指ハートをに向け、は意識が遠ざかりそうになる。
周りのファンも大喜びだ。
「ちゃん!気絶したら勿体ないです!今日しかこの公演無いんですよ!!」
「は!確かに!!!頑張ります!!!」
周りのファン達の応援と支えを受け、は意識をしっかり保ったまま、こけら落とし初日、TRIGGERのミュージカル公演を興奮のままに乗り切ったのであった。
「最高だった…最高すぎた…もう一回見たい…体感二分なんだけど…ちょっと…すき…TRIGGERホント好き…」
「あの、すみません。良かったらサイン頂けますか…?」
隣の席で観劇していた子がそっと問いかけてくる。
これも何かのご縁だと、は快く受け、サインを書き、握手する。
「またどこかの公演でお会い出来たら、声掛けてください!」
「はい!ありがとうございます!TRIGGERとちゃん、両方応援していきます!」
どうやらファンを一人獲得してしまったらしい。
嬉しそうに微笑み、は迎えに来たスタッフと共に、また客席から裏の楽屋の方へと足を向けたのであった。