君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第92章 92
同じことを言おうとしていた龍之介はくすくす笑い、運転席から身を乗り出しに口付ける。
「ん…また見られちゃうよ?」
「でもこれからと一緒に過ごせると思うと…早く抱きたい」
「ゃ…耳だめ…っ」
「可愛い」
色気たっぷりの龍之介の声にピクリとし真っ赤になるの耳をそっと撫で、龍之介は早く帰ろっか、とエンジンをかける。
そのまま車を発進させれば、マンションは直ぐだった。
「最近記者張ってないね」
「ね。一回マンションまでつけられたけど、その一回だけなんだよねぇ」
「ここ、芸能人いっぱい住んでるから、何でがここに居るか分かってないのかもね」
そんな事を言いながら車を降り、は龍之介の腕に抱き着く。
「まずご飯かな」
「そうだね、の洋食チャレンジだしね」
が現在洋食のレパートリーを増やそうと奮闘することを洋食チャレンジと呼んでいる。
今のところほぼ大成功だが今日はどうだろうか。
そんな事を考えつつは玄関を開けご帰宅。
「お帰り」
「龍くんもお帰り」
微笑みながら龍之介を見上げれば、微笑みながらを抱き寄せ口付ける。
「ん…龍く…ぁ」
「可愛い…、好きだよ。誰にも渡せない」
「どこにもいかないよ。龍くんが好、き…ぁ…」
唇を食まれながらはとろんとした瞳を龍之介に向ける。
腹は確かに減っている。けれどそれより満たしたい物があった。
「、先にの事食べたい」
「やぁ…お風呂入りたいもん」
「じゃあ先お風呂入って、の事食べてからご飯にしよ」
「お風呂では食べてくれないの?」
それ、反則じゃない?
うるうるとした瞳で見上げられ、龍之介は自らの唇を舐める。
「いっぱい食べていいんだ?」
「いっぱい食べて…?」
今日、晩ご飯食べれるかな…
そんな事を考えながらも、欲のままを壁に押し付け口付ける。
「ん…龍くん」
「愛してる、。お風呂いこっか」
「いく」
頷くを抱き上げ荷物を落としながら脱衣所へと入る。
「ゆっくり暖まろ」
こくりと頷くに口付けながら、龍之介は一枚ずつの服を脱がしていくのであった。