• テキストサイズ

君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第88章 88




「…それが心配なら、そうならねぇ様に、応援なりすりゃいいだろ」
「まぁ、確かに。そうだね」

腕を組んで呟く楽に珍しく同意とでもいうように頷き、天は息ぴったりに踊ると龍之介をじっと見つめる。

「OKです!いったん休憩入ります!お疲れ様でした」
「ありがとうございます!お疲れ様でしたー!」
「お疲れ様です。、良かったよ」
「龍くんと踊るのなんでこんなに気持ちいいんだろうね。ありがとう、すっごく楽しかった。本番もよろしくお願いします」
「こちらこそ」

にこりと微笑みハイタッチを交わす二人。
そのまま手を下ろし、こっそりと手を繋いだことを、天と楽は見逃さなかった。

「…あの二人はほぼ何があっても別れないんだろうね」
「だろうな。俺が可愛がれねぇし、別れられちゃ困るんだよな」
「何それ」

楽の言葉に苦笑しながらを見れば、楽しそうに笑いながら振付の確認をすると龍之介の姿。

「……僕もと踊りたい」
「俺も」
「ワガママ言って、グループダンスに変えていいかな?」
「のテンションが凄いことになりそうだけどな」

鼻血出して衣装汚したら大変だね、と尤もらしい理由で自らのわがままを何とか収めさせ、天はを見る。

「」
「はーい」
「よく頑張りました。本番も楽しみにしてるよ」
「ふふ、ありがとー」

こうやって頭を撫でれば嬉しそうに微笑んでくれる。
こうして笑みを向けられるだけで、割と満たされることを天は実感する。

「今度、TRIGGERがバックダンサーで踊って良い?」
「そんな最高なことになったら私後ろ向いて歌っちゃうかもしれない。ダンス見たくて」
「お前のファンには最悪なことになるじゃねぇか」
「もう、前で踊ってもらうしかないね」
「バックダンサーじゃなくなっちゃったね?」

そんな会話を繰り広げ四人でひとしきり笑った後、は龍之介と共に楽屋へと戻って行ったのであった。

/ 1123ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp