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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第79章 79※




どちらが一方だけが幸せだなどとあってはならない。
二人で幸せを感じ、それを分かち合いたいとは思っているのだ。

「俺も、が幸せだと幸せだよ」

無条件に愛されることを知らなかった。
けれど、自ら与えなくても与えられる、無償の愛があることを教えてあげたい。
全身で、降り注ぐ愛を感じて欲しい。

「東京帰ったらまた忙しいね」
「そうだね。でも、帰る先には龍くんがいる。すごく幸せ。そうだ、私が一緒に暮らす様になって、直して欲しいとこある?」
「直して欲しいところ?思いつかないけど…」
「きゃ、んっ!こら…も、お外ではしな…んぁ…」
「部屋戻ったらいいの?」

抱き合っていたところから顔を合わせれば、胸元に空いた空間に龍之介の手が入り、の胸をやわやわと揉んだ。
途端にひくりと反応するに、龍之介も下腹部が疼いてしまった。

「朝まで…服着ないんでしょ?」
「…直して欲しい所じゃないけど…可愛すぎて大変。愛しすぎて、離れたくなくなっちゃいそう」
「私はもうすでに離れたくないんだけど」

くすくす笑いながら抱き着いてくるを抱きしめ返し、龍之介はそのままを抱き上げる。

「愛してる」
「私も愛してる。このままお部屋連れてって?」
「うん、行こうか。ベッドに」

そっと口付け、体が冷えないように室内へ戻る。

「タオル…」

身体を拭き、中から溢れる二人の欲も拭う。
をベッドに寝かせて、龍之介は冷蔵庫に向かう。
水のペットボトルを持ってきた龍之介に礼を言い、受け取ろうとすれば龍之介はそのままボトルを開け飲んでしまう。
がきょとんとしていれば、龍之介が身を寄せ口付けられた。

「ん…」

そっと流し込まれる水はまだ冷たく、追って入ってくる熱い舌には水を飲み込んで絡めていく。

「ぁ…龍く…」
「今夜は寝かせてあげられないかもしれない」
「明日に支障ない時間に寝ようね」
「うぅ、一時くらい?」
「だね。大好きな龍くんの顔にクマが出来たら大変」

目の下を撫でられ、微笑み口付ける。
徐々に深くなる口付けに、今夜の睡眠時間は少ないな、とぼう、と思うであった。

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