君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第78章 78
「ありがとう龍くん」
「愛してる、」
「私も愛してるよ」
見上げてくるを見つめれば、照れ臭さの混じった笑みで見つめ返してくれる。
言葉をこうして交わすだけで満ち足りるが、それでももっと欲しくなるのは何故なのか。
向けてくれるこの笑顔に、たまらなく弱い。
守りたい。
愛したい。
そんな気持ちがとめどなく溢れてくる。
「、泊まって良い?」
「聞かなくても、良いに決まってる」
にこりと微笑むにそっと礼代わりの口付けを送りこむ。
「じゃあ、お風呂一緒に入る?」
「龍くん、もう入ったでしょ?私も入ったよ」
少しばかり渋るに、龍之介はを抱きしめることで説得を試みる。
との触れ合いになると、龍之介は躊躇がなくなる。説得も割と必死だ。
「でも、一緒には入ってないよ?…と一緒に入りたい」
「…ずる過ぎない?」
抱き締めて、そっとの肩に額を摺り寄せれば、は小さく苦笑して龍之介を見上げた。
「もうー。我慢してたのに」
「我慢?」
「そう、我慢。だって…今脱ぐと、朝まで服着せてあげられなくなるよ。良い?」
そんなの一声に、龍之介は軽く目を見開いた後、にこりと微笑み、そして何のスイッチが入ったのか妖艶に唇を一舐めした。
「最高の誘い文句。良いよ、朝までずっと、抱き合ってよう」
額を合わせ笑い合う二人。
ふと目が合えば自然と唇は重なり、深まって行くのであった。