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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第76章 76



の先導で戻って来た客室には冷たいお茶が用意されており、この旅館のホスピタリティに感激する。

「さすがですね、冷たいお茶用意してくれてるなんて」
「さんの提案何ですよ。湯上りに冷たいの飲みたい!って」

くすくすと笑いながらに視線を向ける仲居に、はそうだった、と笑い頷く。

「ホントはコーヒー牛乳が良かったんだけど、さすがに暑い時期は危ないからダメって。アレルギーとかの心配もあるし」
「の気遣い屋は昔からだったんだ」
「さんは本当に、お客さんに愛されてるお嬢さんですよ。私共にもお優しくて」
「もぉ、そんな褒めんでええよぉ」

呟くのイントネーションが京都のものになり、はバッと口を手で塞ぎ、ちらりと龍之介たちを見る。

「何でふさぐの」
「頑張って標準語にしたのに…地元戻るとすぐ戻る」
「京都弁の、可愛いよ?」
「照れるから…!」

真っすぐ褒められ、照れ臭そうに頬を染めるに龍之介のみならず楽も天もの頭をわしゃわしゃと撫でる。

「私は犬かー!」
「子犬でしょ?」
「子犬よりが可愛いよ?」
「照れる…けど嬉しい…照れる…」

うにうにと照れるに一同ほっこりしているところに、スタッフたちと女将、若女将がやってくる。

「、貴女の出番は終わったんでしょう?」
「はい。これからは見学です」

女将の言葉に頷き、はカメラに映らない位置に移る。

「あ、」
「ん?なぁに?」
「ちゃんともご飯食べるんだよ」
「頑張る」
「ご飯は頑張るものじゃないよ?」
「の夕飯はちゃんと準備してあるから安心して、十くん」

過保護な龍之介に万理が伝えれば、安心そうな龍之介。
苦笑しながらが辺りを見回せば、食事撮影の準備が終わったようだ。
夕飯の撮影が始まった。

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