君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第71章 71
「お、美味そうだな!」
「楽さんも、お蕎麦ありがとうございます。美味しそう!あ、そういえば、楽さんて双子の兄弟とかいたりします?」
「んぁ?いねぇけど…天じゃあるめぇし」
「ですよねぇ…私はお見かけしたことないんですけど、寮によく出前届けに来てくれてた蕎麦屋の店員さんが八乙女さんそっくりらしくて…」
「…へぇ、見てみたいな」
「今度寮に行ったらまた出前お願いしてみようと思います」
頷くに楽も頷き返し、食卓が整ったところで揃って手を合わせて食べ始める。
「うめぇ…」
「ホントだ。美味しい…」
「良かったぁ…」
ほっとしたように微笑むを見て、天と楽は龍之介を見る。
「龍が羨ましいよ」
「へ?」
「こんな飯毎日食えて、こんな可愛い嫁が出来るんだもんな」
「うん、幸せだと思うよ。がいてくれる、それだけですごく満たされるんだ」
自慢も謙遜もすることなく、心からそう思っていってくれる龍之介にも嬉しそうに微笑み龍之介を見上げる。
「ありがとう、龍くん。私もすごく幸せだよ」
談笑しながら食事を取り、は一人キッチンでお茶を入れる。
三人はソファで京都への期待話で盛り上がっていた。
「前回京都行ったときはライブだったから、観光とかできなかったもんな」
「うんうん。京都は美味しいものも見て楽しい所もたくさんあるから楽しみだよね」
「はおすすめある?」
「ん?んー…割と何でも美味しいからなぁ…その辺にふらっと入ったカフェとかでも美味しかったりするし。勿論お土産も美味しいの多いもんね」
京都の人はひいきのお店があるから、それを聞くのも楽しいかもね。一言さんお断りのお店も当然あるけど。
そう言いながらはコーヒーと共にプリンを運ぶ。
「仕事ではあると思うけど、楽しんできてくれたら嬉しいな」
そう言ってにこりと微笑むに、三人もまた釣られるように微笑むのであった。