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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第67章 67




「今日のお仕事終わり!紡ちゃん、お疲れ様でした!」
「ちゃんこそ、お疲れ様でした。このままマンションまでお送りしますね」
「お願いします!あ、ラビチャ送っとこ」

呟きながらスマホを取り出し龍之介へとメッセージを送れば、着信で返事が来たようだ。
紡に断り電話に出る。

「もしもし、龍くん」
『、お疲れ様。今日こっち帰ってくる?』
「…ふふ、うん。龍くんとこ帰る」

“帰る”という言葉にくすぐったい気持ちを覚えながらは頷く。

「龍くんは、まだ仕事?」
『ううん、俺はもう終わって家にいるよ』
「え、そうなの?じゃあ、ご飯一緒に作ろ?」
『じゃあ、材料の買い出し行っておこうかな』
「私が今からスーパー行ってくるよ。何食べたい?」
『…食べたい』
「ばか。好き」
『俺も好き。と一緒に作れるのが良いな』

何でもかんでもいっつも可愛いなもう!
等と一人心中悶えながら、は微笑みじゃあ食材買ってくね。と伝え電話を切った。

「紡ちゃん、最寄りスーパーの駐車場で降ろしてもらってもいい?」
「その後マンションまでお送りしますよ」
「大丈夫だよ。すぐだし…今日の格好ならバレないバレない」

にこりと微笑むに、ならばと頷き紡はそのままスーパーの駐車場へと入りを下ろした。
そのまま帰るとは言ったものの、やはり心配である。
やっぱり待っていようと車を駐車場に停める。
すると数分後、軽く窓をノックする音に紡は驚きそちらを見る。

「つ、十さん?!」
「やっぱり小鳥遊さんだった。ってことは、はまだ買い物中?」
「はい。え…どうして…」
「迎えに来たんだ。のラビチャにも連絡入れてあるから、出てきたら俺の車真っすぐ来ちゃうかもしれないと思って」
「そうだったんですね。あ、ちゃんからも連絡きました。私が待っているの、分かってたみたいです」

さすが。と微笑む紡に、龍之介も頷く。

「のことは安心していいから。小鳥遊さんも疲れてるだろうし、帰ってゆっくり休んで」
「では、今日はお言葉に甘えてそうします。それでは失礼しますね」

微笑み一礼する小鳥遊に礼を返し、龍之介は車を見送り、一度考えこんだ後、店へと足を向けるのであった。

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