君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第61章 61
指定された部屋へやって来た龍之介。
ネームプレートには『』と書かれている。
軽くノックすれば、扉が開かれ照れくさそうなが顔を覗かせた。
「どうぞー」
それでもにこやかに迎えてくれるにお邪魔しますと微笑み部屋に入れば、一瞬での香りに包まれる。
「思ったより、すっきり」
「でもグッズは溢れかえっている」
見渡せば、壁には後から付け足された壁掛けの棚が並び、その上にTRIGGERの様々なグッズが置かれている。
それを見渡した後、龍之介はを見て頬を撫でた。
「?」
「俺のグッズが一番多い」
「う……」
図星である。
そんなが可愛くて、龍之介は身を屈め口付ける。
「ん…」
「愛してる」
「っん…」
耳元で囁けば、ひくりとの体が震えた。
「」
「ん…?」
「隣、誰かいる?」
「空き部屋…だけど、ダメ…だよ?」
部屋は空いているが、廊下側の壁も薄い。
けれどは知らない。
その戸惑いの表情すら、龍之介の欲に火をつけるには十分なものであることを。
「我慢?」
「我慢、してほし…っあ…」
頬を撫でられ、顎を掬われて口付けられる。
その口付けはあっという間に深まり、の理性も崩していく。
「ん、ちゅ…ふ、ん…っ」
「可愛い…」
上着はすでに脱がされ、スカートの上から尻を揉まれる。
ひくりと反応する身体は、龍之介を更に昂らせる。
「待っ…んぁ…」
「…このまま抱きたい」
尻を揉む手でそのままを引き寄せ、自らの昂りをの下腹に押し当てる。
「龍くん…」
が絆されそうになったその瞬間、部屋の扉がノックされた。
びくりとし、は顔だけ扉に向ける。
抱き着いたままなのは、さすがの惚れ込み具合である。
「はーい!」
『も十さんも飯まだだろ?準備するなー』
「あ、ありがと三月くん!手伝いすぐ行くね!」
三月に返答し、三月が去った音を聞き届ければは龍之介を見上げ口付ける。
「ちょっとだけ、我慢できる?」
「頑張る」
「ふふ、良い子」
頷く龍之介にくすくす笑い、は背伸びし口付け、龍之介の唇を舐める。