君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第60章 60
IDOLiSH7のみんなにも、話した方がいいと思うんだ。
そんな万理の言葉に、は龍之介を見上げる。
「今ならみんな寮に居ますか?」
「うーん、うん。いるね」
「じゃあ…早い方がいいよね」
龍之介の言葉に、それなら…と頷き万理が大和に電話をかけ、話があるから寮で待機していて欲しいと伝え、早速向かう事となった。
姉鷺はまだ事務仕事があると事務所に残ることになり、龍之介の車で小鳥遊事務所の寮へ向かう。
「万理さんから話って何だろう」
「これからの活動ならマネージャーからになるはずだよね?」
「万理さんは今とMEZZOの担当っぽくなってるし…」
「マネージャー交代とか?!」
「マジで?!」
「まだわからないけどね」
『ただいまー』
「あ、じゃん。出迎え行ってくるわ」
玄関の開く音と、の声に三月が立ち上がる。
とはいえ、落ち着かない様子の一同はそわそわと立ち上がったりキッチンでお茶を入れ始めたりとしている。
「おかえ…り…え?!!」
玄関から三月の驚いた声が聞こえ、全員で顔を合わせる。
「なんで?!」
「ちょ、待って!リビングで!」
「お、おう」
丸聞こえでめちゃくちゃ気になるんですけど?
と全員がリビングの扉から顔を覗かせれば、困惑した様子の三月と、続いて万理、が来て何故かその後ろから龍之介も上がってきたのが見えた。
「あー、マジか」
「やっぱりでしたか」
「え?十さん?!なんで?!!」
龍之介の姿で全てを察した大和と一織だが、その他のメンバーは驚きを隠せていない。
「みんな、ただいまー」
「お邪魔します」
「悠長だな、おい」
朗らかに帰宅の挨拶と訪問の挨拶をすると龍之介に、静かに突っ込む大和。
呆気とする一同をソファに座らせ、と龍之介は最後に並んで座る。
「さて、集まってくれてありがとうございます」
「、俺から話すよ」
?!呼び捨て?!
「でも龍くん…社長の前でも八乙女社長の前でも話してくれたし、ここは私頑張る」
龍くん?!社長?!
一同の衝撃と疑問符の浮かぶ表情に苦笑しながら、は龍之介を見上げてからIDOLiSH7のメンバーを見て微笑む。