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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第57章 57




「TRIGGERソロMV、全ての撮影終了です!お疲れ様でしたー!」
「お疲れ様でした!」
「ありがとうございました!お疲れ様でした!」

最後のカットがかかり、スタッフの声が響く。
はほっとしたように微笑み深々と一礼した。

「」
「?え!わー!良いんですか?」

後ろから呼ばれ振り向けば、龍之介が大きな花束を差し出していた。

「お疲れ様。どのも可愛くて綺麗だったよ」
「ありがとうございます。TRIGGERの皆さんと一緒に映像作り上げられて本っ当に幸せな時間でした!」
「また一緒にやれるといいね」
「はい!またよろしくお願いします!」

花束を抱え嬉しそうに微笑むを、龍之介は抱き締める。

「りゅ…」
「楽」

姉鷺が咄嗟に止めようとすれば、龍之介はすっと離れ楽を見る。
その視線を受け、楽はニカッと笑いの前に立った。

「、お疲れ!俺の曲しっかり聞きこんで演じてくれてサンキューな!」
「楽さんの演技にすごく引き込まれました!勉強になること沢山でした。ありがとうございました!」

そんなに微笑み頭をぽふぽふと撫でればそのまま軽く抱きしめる。

「ぷぎゅ…っ」
「次、天な」

突然の楽からの抱擁に目を見開き固まるにくすくす笑い、楽は天を促す。

「、僕たちのMVに出演してくれてありがとう。やっぱり君はすごいよ」
「あり、ありがとうございます!本当に、TRIGGERの作品に携われるなんて…自分が誇らしいです。天とも、こうやって話せるようになれたし!本当に嬉しい。こちらこそありがとう!またお仕事ご一緒させてください!」
「うん、よろしくね」

驚き固まっていたが天の言葉ににっこりと笑ったことにつられるように微笑み、天もまたを抱きしめる。

「ひゅ……」
「ちょっと、ちゃん息止まってない?大丈夫?」
「十くんだけじゃなくて、TRIGGERに狂ってるから…止まってるかもしれません」

の様子を窺う姉鷺に、万理は苦笑交じりに答える。
こりゃ救助が必要かと思っていれば、龍之介がさりげなく自らの元へを取り返しているのが見えた。

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