君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第48章 48
「私、十さんと仕事すると脱いでばっかなんですよね」
「あはは!!確かに!」
の楽屋。
着替えろと渡されたのはバスローブと下着。
そんなの言葉に、スタイリストは思わず吹き出し笑う。
今日もシーツにくるまっているとはいえ、下着である。
「準備簡単で楽ですけどねー」
「ちゃん肌綺麗だから余計な事しなくていいし楽だけど」
メイクもくすくす笑いながら頷き、の準備完了。
いざ、撮影開始である。
「お二方も見ていかれるんですね」
「俺の見られたし?」
「僕も見学」
「うーん、緊張しちゃうけど頑張ります!」
と言いつつも、スタートがかかればスイッチが切り替わり緊張など飛んでいくのだが。
そんな話をしていれば、龍之介もやって来た。
「さっき楽屋大爆笑だったけど、どうしたの?」
「聞こえちゃった?龍くんと仕事すると私脱いでばっかって言ったら三田さん大爆笑してた」
スタイリストの三田は、の専属になりつつあるようで、の現場には大概いる。
だから龍之介との仕事の時にが脱ぎがちなのもよく知っていたがための爆笑だったのだろう。
なるほど、と頷き、龍之介も苦笑である。
「ごめんね、プライベートでも仕事でも脱がしてばっかりで」
「龍くんとならずっと裸でもいいよ?」
「っ…煽っちゃダメ…」
「煽られてんのこっちもなんだが…」
「、君天然?」
「すっっっごく天然」
の代わりに答えた、熱のこもった龍之介の返答に、ご苦労様、としか返せなかった天であった。
そしていよいよ撮影開始。
二人でベッドに潜り込む。
「今のは、俺のじゃないんだよね」
「そう、なるね」
今回の撮影は実際に曲を流しながら撮影をする。
「それでは、よーいスタート!」
スタートが流れると同時に曲も流れ出す。
二人が眠りから目覚め、はシャワーを浴びるためにシーツを巻いてベッドを出ていく。
龍之介は歌いながらのいた場所を見つめ、そして去った方を見る。
が戻れば、ベッドに引きずり込んで組み敷いた。
「何が欲しい?」
「さっきと同じの」
寂しげに呟くに、龍之介はにやりと笑い口付ける。