君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第43章 43
「まぁ、仕事と学業に支障は出ていないみたいだし、君たちが真剣だというのなら反対はしないよ」
「社長…」
「ただし、君はまだ未成年だという事を忘れないで。大人と仕事をしているけど、まだ守られるべき年齢だよ」
「はい」
「自分と、自分を愛してくれる人たちを大切にすること」
「…はい」
「僕からは以上だよ。呼びつけて悪かったね」
「いえ。認めていただき有り難うございます。さんを悲しませること、傷付けることは誓ってしません。彼女を大切にして、愛し続けます」
「うん、べた惚れだね」
「はい。心から愛しています」
真っすぐ、真剣に頷く龍之介に、は真っ赤である。
食事もとっていないと龍之介を気遣い、今日は解散となる。
名残惜しいのは確かだが、今日ははこのまま寮へ帰ることになった。
「来週、かな」
「うん。来週と…あとはMVの撮影の時にね」
「ん。…寂しい」
「私も寂しい…でも、頑張るから」
「そうだね、俺も頑張る。だから、良い子にね?」
「ん…」
こくりと頷くの頭を撫で、そのまま頭に口付ける。
「おやすみ、。ちゃんと食べて寝るんだよ?」
「うん。おやすみなさい、龍くん」
「名残惜しいのは解るけど、行くわよ。龍」
「はい。、愛してる」
「私も愛してる」
最後にもう一度の頭をぽふりと撫で、龍之介は姉鷺と共に去っていく。
それを寂しそうに見送る、なのであった。
「…、寮まで送る……どうした?」
「いや、両親の事うっかり言っちゃったから…龍くん引っかかってないかなって思って…」
「ああ…まぁいずれちゃんと話しな?」
「ん、そうします」
こくりと頷き、万理と共に帰寮するであった。