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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第40章 40




「写真撮影入ります!」
「よろしくお願いします!」
「お願いします」

撮影に入れば、何とか龍之介も仕事モードに入り、の方へ視線を向けられるようになっていた。
ちなみに龍之介はまだシャツを着用中である。

「何パターンか撮るから、自由に動いてみて!あ、マネージャーさん、キスシーンOKって聞いてますけど、良いですか?」
「「本人に任せまーす」」

監督の問いに、万理と姉鷺は声を合わせて答える。
ならば、と監督、カメラマン、スタッフの視線が二人に向かう。

「私はOKです」
「ん、俺も大丈夫です」
「じゃ、よろしく!」

軽いなー、と苦笑しながらは龍之介を見上げる。

「準備は?」
「いつでも」

くすくす笑いながら、は龍之介の首に腕を回そうとするのを一旦止める。

「ちゃん?」
「多分、清純な子は自分から行きませんよね」

呟けば手を自らの後ろで軽くつなぎ、そのまま龍之介を見上げる。

「天使なの?」
「それは九条さん」

微笑み、龍之介を見上げればそっと目を閉じる。
龍之介はそんなを見て無意識に唇を舐め、の顎を掴んで口付けた。

「いいねー!じゃ二人でベッド乗って、良い感じにいちゃついて」

さっきから指示がアバウトすぎやしないかとは思うが、コンセプトはしっかり頭に入っているし、何度も打ち合わせを重ねてきた。
龍之介がベッドに乗りに手を差し出せば、その手を取りもまたベッドに乗ってそのまま龍之介の膝に跨って額同士を触れ合わせ微笑みあった。

「さん可愛いー」
「十さんがエロく見えない…」
「天使がいる…」

スタッフの言葉に、万理は小さく頷く。

「OK!十くん、ちょっと色っぽい感じにちゃんに唇寄せて…そう!そうそう!」
「…良い?」
「ん…いいよ…」

を軽く見上げ、龍之介はの鎖骨に口付け、そのまま視線をカメラへ向ける。
も一度視線を向け、撮られたのを確認した後、空中を見つめ、ほぅ、と息をつく。
瞬間、スタジオ内が息を飲んだ。

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