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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第39章 39




海外ブランド広告撮影日。
は自らの楽屋で衣装を目の前に腰に手を当て首を傾げていた。

「かっわいー」

本日の衣装、前もって伝えられた通りベビードールであることは間違いないのだが、二着あるうちの一着は思ったよりも愛らしい。
淡いピンクでフリルが豊富でふんわりフェミニンという感じだ。

「そしてこっちは透けてるぅ」

もう一着は黒のベビードール。
イメージしていたのはシルク調のもので透けている想定はしていなかったが、まぁ、いいか。なんでかブラとショーツんとこ赤くてどエロいけど。と頷く。
度胸はあるのである。

「、お疲れ…お、凄い衣装」

ノックと共に万理が楽屋へと入ってくる。
その手には資料と共にのカフェラテ。

「ね。こっちの、着た方がやらしい。いっそ下着部分だけの方がいいと思いません?」
「そこは俺にはよくわかんないんだけど、一個聞いていい?何で黒とピンク二着あるの?」

万理の言葉には資料を取り出し絵コンテを指さす。

「清純な乙女が艶やかな女性へ、だからその二着じゃないですかね?先にピンク着てって書いてあるし」
「なるほど」

十くん、大丈夫かな…。
等と余計な心配をしてしまう万理であった。

「ちゃんおはよー!先着替えちゃおっか!寒かったらバスローブあるから安心してね」
「良かった!冷え性だから助かります!」
「着替えて、ヘアメイク入るね」
「はーい」
「じゃあ俺打合せして来るね」

普段の着替えは万理も付き添う事が増えてきたが、今回はさすがに一旦全部脱がねばという事で、部屋を出るようだ。
万理を見送り、カーテンを閉め、早速着替え開始。

「相変わらず良い脱ぎっぷり」
「恥ずかしがると余計恥ずかしくなりそうなんで、えいや!でやっちゃった方がいいと思って」

くすくす笑いながら下着姿になれば、まずはピンクですよねー、と衣装を手に取る。

「ホント寒そう」
「ねー。同じブランドの下着部門から持ってきたらしいんだけど…。あ、下着だからこれ持って帰って良いって」
「つ、使いどころがない…!」

そんなの言葉に、スタイリストとメイクは笑いだす。

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