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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第30章 30※




龍之介の言う通りに自身から唇を離し、あー、と口を開ければ欲の混ざった唾液が光る。

「……えっち…それ、どうするの?ごっくんできる?」
「ん、ん」

口を開けたまま小さく頷くに僅かに頬を染めながらもぞくりと背筋を粟立たせ、龍之介はわずかに口角を上げ飲み込むよう促す。

「ごっくんして」
「ん…」
「出来た?」
「できた」
「ご褒美」

呟き、そのまま口付ければ、自らの欲の残り香が鼻につく。
その度に、よくこんなものを飲めるな、と思うと同時にそれを躊躇なく飲んでくれるへの愛しさが増す。

「、もう一回そこ座って?」
「うん…」

再度洗面台に座らせて、の下腹部を湯で濡らしたタオルで拭いていく。

「んっ…」
「我慢して…うん、いい子」
「龍くん、チューして?」

こてんと首を傾げるに、拭きながら軽く口付ける。

「こっちのキスも好きだもんね、」
「龍くんとのキスが全部好きなの」
「…もー、可愛い…よし、綺麗になった。あれ?そういえば下着は?」

今床に落ちているのは、の履いていたヒールと、うっかり破いてしまったストッキング、自らが着ていたボトムスと下着だけだ。
着飾って更に美しくなったを見て、部屋へ連れ込み衝動のまま抱いたのは事実だが、そういえば下着を脱がした記憶がない。

「え、と…下着は線が出ちゃうから、始めから履いてな…龍くん?!顔真っ赤だよ?!」
「は、履いてないの…?」
「うん…」

さっきまであんなことをしてあんな言葉を言っておきながら、何でフォーマルドレスの下着事情でこんな真っ赤になれるのか。
そんなことを思っていれば部屋の呼び出しベルが鳴り、龍之介は慌てて着衣を整え、床にこぼれた己との欲を素早く拭き上げるのであった。

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