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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第3章 3




「さんが言った通り、めっちゃ似合いますね!」
「ありがとうございます」
「先輩!さんも衣装着たらお披露目しませんかー?この二人並んだら絶対お似合い!」
「あ、いいねー!じゃあさん、先に衣装着ちゃいましょう!どこ詰めればいいか着た方が分かりやすいし」
「わかりました!」

スタイリスト同士は何かしらの先輩後輩でとても仲がいいらしい。
龍之介についているスタイリストの言葉に、こちら側のスタイリストも応え、は着替えを促された。

「あれ、着物慣れてる?」
「あ、はい。母に教えられました。でも袴は着たことないので、教えて頂けると有難いです」

テキパキと手順良く着物を自ら着付けていくに感心しながら、スタイリストは彼女の言葉に勿論と頷く。
少しして二人の衣装が着付け終わると、衝立の位置がずらされた。
背中合わせで立つと龍之介はそれぞれのスタイリストが頷くと、そっと振り返りお互いを見た。

「……素敵…」
「…可愛い……」
「お互いべた褒め」
「ちょ、並んでくださいお二人とも!やーんっ!めっちゃお似合いですよ!」

スタイリストに促されるまま、二人は並び写真を撮られる。
プロデューサーに衣装の雰囲気を送ってほしいと言われていたらしい。

「十さん、やっばいです…かっこよすぎます」
「さんも、本当に似合うよ。袴姿ってあんまり見たことないけど、すごく可愛いね」

べた褒めのし合いである。
そんな二人の雰囲気をカメラに収め、スタイリストはプロデューサーに写真を送り込む。

「衣装と二人の雰囲気からだけでも、このドラマ超ヒットしそう…」
「うん、ていうか、この二人がいい感じすぎちゃって…」

と龍之介が二人並ぶだけで、周りの空気が変わるような、そんな気がするのだ。

「まぁ、着物は帯とかで締められるし、今のところ直しは良いかな。でも、もう痩せちゃだめですよ!」
「気を付けます!!」
「十さんは焼きすぎないように!!」
「海は見るだけにします」

二人ともそんな注意を受け、顔を見合わせ苦笑する。
その後も何着か着るたびにお互いをほめちぎり、本日の衣装合わせを無事終えることが出来た。
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