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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第27章 27




くすくす笑う龍之介に頭をぽふりと撫でられ、手を下ろせばもまた照れ臭そうに笑う。

「さんはダンスもお得意なんですね」
「まだまだです。皆さんに見せられるようなものでは無いんですけど、でも踊るのは好きで、よく十さんにアドバイス貰いながら踊ってました!」
「でも筋良いよ」
「TRIGGERの十さんにそんな事言われたら調子乗っちゃうんで!光栄ですけど!」
「あはは!」
「でもさん、小鳥遊事務所ですよね?」

司会の問いに、は首を傾げてから、はい、と頷く。

「IDOLiSH7の振り付けじゃなくて良かったんですか?」
「………ここカットで」
「ちゃん、生だよ」
「事務所帰ったらすっごく謝っておきます!」

と龍之介のやり取りに、スタジオ内が柔らかい笑いに包まれた。

「じゃあ名残惜しいけどこれくらいにして、告知お願いしましょう!」
「はい!えー、俺十龍之介の初主演ドラマ『愛していても』が、土曜日夜八時から放送します!」
「明治時代を舞台に、十さん扮する帝国軍人の徹と、私扮する華族の令嬢である雅が、始めは反発し合いながらも心を通わせていくラブストーリーとなっています」
「見ごたえばっちりの二時間半となっていますので、是非楽しんでご覧ください!」
「「『愛していても』お楽しみに!」」
「告知の息もぴったりのお二人のドラマ、楽しみですね!十龍之介さん、さんでした!」
「「ありがとうございましたー!」」

番組は続くが、二人の出番はこれで終わり。
拍手で送られ、二人はスタジオを後にして控室へと戻るのであった。
とはいえ、今日は系列の情報番組に立て続けに出演するが、取り敢えず初めての生放送を無事こなすことが出来て、ほっと安堵の息をつくであった。

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