君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第26章 26
「私も早く免許取りたいなぁ…」
「が運転…心配すぎて俺平常心でいられないかも…」
勝手に想像し青ざめる龍之介に、過保護だなぁとはくすくす笑う。
予め案内されていたフロアへエレベーターで上がれば、待ち構えていたスタッフが二人を見て少々驚いていた。
「十さん、さん、おはようございます。お揃いだったんですね」
「おはようございます。コーヒー屋さんでばったり会えたんで」
「おはようございます。よろしくお願いします」
にこりと微笑むと龍之介にスタッフも頷き、まずメイク室へ案内される。
「隣が控室になります。こちらの手違いで一部屋しか用意できなくて…申し訳ありません」
「問題なしです」
「打合せとかしやすいから有難いです」
「ありがとうございます!お二人の出番は一時間後なので、準備お願いします」
「はい!あ、準備早く出来たらスタジオで見てても良いですか?」
「勿論大丈夫です!」
スタジオの雰囲気を掴んでおきたいのだろう。
スタッフの許可を得て、は安心したようにメイク室へと入った。
「おはようちゃん!早速着替えとメイクしよっか!」
「おはようございます!宜しくお願いします!」
「十さんも、先メイクしちゃいましょう」
「お願いします」
控室に入れば既に準備をしていたメイクとスタイリストが微笑む。
ドラマと違い、衣装は何パターンかの服から選ぶらしい。
「雅のイメージだとこっちかなぁ?」
「あ、今日ピンクは先出てるタレントさんと被るから避けた方がいいかも」
「あー、、じゃあ白!」
「十さんの衣装も白基調だから有り!!」
と衣装を決め、メイクを施し、スタイリスト、メイク共にばっちり!とお墨付きを頂いたは、お礼を言って控室を出たのであった。