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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第231章 231




「龍くんと居られる時間はどれだけ少なくてもリラックスタイムだよ」
「そう言ってくれるの、すごく嬉しいよ」

それでもやはり心配は付きまとう。
は割と限界ぎりぎりまで頑張ってしまう節があるからだ。
そう思っている場合ではないのは承知の上だが、正直、を間近で見ていられる余裕のあるスケジュールは有り難くも思ってしまう。

「この辺りに停めようか」
「うん!」

駐車スペースを見つけ、2人とも車から降り、軽く伸びをする。

「はー、久しぶりの海」
「いつぶりかなぁ」
「プロポーズの時以来かな」

微笑みながら龍之介を見上げるの指には婚約指輪。
指輪に視線を落とし、幸せそうに笑ってくれるが龍之介は大好きだ。

「夜風が気持ちいいね」
「そうだね。寒くない?」
「大丈夫。龍くんの傍に居るもん」

心からぽかぽかだよ。
そう言って擦り寄ってくるに、龍之介もまた微笑みの身体を抱き寄せた。

「さ、晩ご飯何食べたい?」
「うーん…悩むぅ」
「時間はあるから、ゆっくり考えようね」
「うん。今はこうしてたい」

きゅう、と海に背を向け龍之介に頷く。
ほっとしたような深い息をつくに龍之介は小さく微笑み、抱きしめながらそっと頭を撫でた。
やはり、多少なりとも疲れている様である。

「」
「ん?」
「お泊りしよっか」
「……へ?」

にこりと微笑む龍之介に、何が何やら訳が分からず首を傾げる。

「お泊り…?」
「うん、ここから近いホテルで。一晩」
「ででででも明日も仕事…」
「現場まで送るよ。明日どこスタート?」
「えっと、明日はお屋敷のロケだから…地図ここ」
「ここから20分くらいだから大丈夫そうだね」
「うん。…え?!ほんとに泊まるの?」

未だ驚きを隠せないに、龍之介はこくりと頷く。

「ホテルでゆっくりしよ?ご飯もルームサービス」
「贅沢…!」
「ちょっと贅沢して、明日からも頑張れるように」
「…ありがとう、龍くん」

疲れているのがバレてしまったか、と小さく笑いは龍之介を見上げる。

「部屋あると良いね」
「飛び込みで十龍之介来たらびっくりするだろうね」
「が来ても驚くと思うよ」

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