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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第25章 25




「ひぃ!名前が!名前がぁ!」
「あはは、ヒロインだもん。はこれからもたくさんの作品に出るんだろうなぁ…」
「そうなりたいな…ねぇ、これからもきっとキスシーンとかあるよね」
「ん?うん…そうだね」
「やっぱり、ちょっと妬いちゃうよね」
「仕事って解ってても、妬いちゃう」

の問いに素直に頷き、龍之介は苦笑する。

「私も龍くんのキスシーンとか妬いちゃうかも」
「そういうシーンがあるときは事前に知らせることにしよっか。知らずに突然見るよりきっと気持ちが楽だよ」
「確かに。…ね、龍くん、私この間キスシーンあったよ」
「え?!!え、誰と?」
「TRIGGERの十龍之介さん」
「誰…俺だ!」

龍之介の返しがあまりに見事で、は声を上げて笑う。

「妬いちゃった?」
「妬いちゃった」

につられるようにくすくす笑いながら龍之介は、だから上書きするね、とに口付ける。

「龍くん…大好き」
「俺も好きだよ」

そっと抱き着いてくるが何とも可愛くて、龍之介は押し倒したい気持ちをぐっとこらえる。

「そろそろご飯来るしね」
「ん、我慢。…龍くん」
「ん?ん…」

名前を呼ばれ、そちらを見れば口付けられる。
の頭を撫で、軽く口付けを返せばはにこりと微笑んだ。

「あ、届いたね」

エントランスからの呼び出しに、龍之介は立ち上がりインターフォンに向かう。

「どうぞ」

解除キーを押し、後は部屋に来るのを待つだけ。
そんな対応をしている龍之介に後ろから近づき、そっと抱き着けば、龍之介は体を反転させを壁に押し付け口付ける。

「ぁ…ん…」
「聞こえちゃうよ」
「っ」

エレベーターなども操作せねばならないからまだインターフォンは起動しているらしい。
小さな声で呟かれは咄嗟に口を押える。
そんなにいたずらに笑い、龍之介はの首筋を一舐めし口付ける。
瞬間、玄関のインターフォンが鳴った。

「そこ置いといてください」
『ご利用ありがとうございました』

配達員が去ったのを見て、龍之介はを見る。

「可愛い…食べちゃいたい」
「ごはん先ー…」

小さく笑うを撫で、龍之介は食事を取りにいくのであった。

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