君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第227章 227
夕食を終え、の懇願により姉鷺が撮ってくれたというライブの映像を見ることになった一同。
龍之介のスマホに動画を送ってもらい、は龍之介にピッタリとくっつきながらスマホを操作する龍之介の手元を見ていた。
「龍くんの手、綺麗…」
「の手の方が綺麗だよ。小さくて、指が細くて、可愛い」
「ふふ、ありがとー」
「あ、映像出るよ」
「わーい!あ、ちょっと待って!良いものが部屋にあるのー!取ってくるっ」
何かを思い出したはすくっと立ち上がり、カードキーだけを持って自室へとダッシュ。
数分も経たないうちに戻ってきたの手には何やらケーブルが。
「スマホからテレビに映像送れるケーブル!」
「そんなの持ってたんだ」
「うん。ダンスとかのレッスンで動画撮って貰ってテレビでチェックするのにね。こないだ社長が買ってくれたのー」
に大層甘い小鳥遊が、スマホを縦に横にして映像チェックしているを見て購入してくれたらしい。
小鳥遊事務所のお姫様の名は伊達じゃない。
要領は心得ている様で、は手慣れた操作でスマホとテレビに接続しソファに座る。
リモコンも持ってきたようでスイスイと操作すれば。テレビにはライブ映像が流れ始めた。
「はわ…はわわ…ぎゃー!!カッコイイー!わー!きゃー!TRIGGER!TRIGGER!」
ライブの映像が流れだし、TRIGGERが映った瞬間からのボルテージは最高潮。
の周りだけ、ライブ会場と化した。
「結構ちゃんと撮れてるな」
「楽が今日も美しいー!!」
「そうだね、お客さんの腕とかで撮りづらいかと思ってたけど」
「天可愛いぃぃぃぃ!!」
「姉鷺さん、台とか乗ってたのかな」
「はぁぁぁぁ!龍くんカッコいいー!!!」
一人身を乗り出してテレビ画面にくぎ付けのの後ろで、龍之介たちは映像をじっと見つめつつはしゃぐを見る。
「見せてやりてぇな」
「うん、映像でこれだけ喜んでくれるんだもんね」
「今度東京でやるライブ…呼べないかな」
「やばーい!わぁー!!狭いハコなのにドームで見てるみたい!凄い!すごーい!」
「それにしても」
「はしゃぐ可愛すぎ…」
「だな」