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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第222章 222




「あらー、やっちゃったね十くん」

現場に入り、着替えを始めた瞬間のスタイリストからの一言。

「打ち上げで大分飲んだみたいで」
「冬服でよかったね。夏の衣装ならアウトだわこれ」
「ですねぇ」

苦笑しながら着替えを進め、着用後に再度全身をくまなくチェック。
本日最初の現場はドラマの撮影ではなく、情報番組のゲストである。

「首隠すだけで良いかな」
「スカートもロングだしね」

ふんわりとしたマキシ丈のワンピース。
袖の透け感が可愛らしいが、キスマークまでは透けないようで一安心である。

「メイク入るよー」
「はーい」

メイクも終え、は準備万端でスタジオへ。
まもなく本番である。

『本日のゲスト、さんです!』
『おはようございまーす!です』

MCに紹介され、にこやかにあいさつをして席へとつく。

『昨夜のMOP、見事TRIGGERが勝利をつかみ取ったわけですが、TRIGGER狂い女優として有名なさん、ご覧になりましたか?』
『はい!実は、短い時間でしたが応援に行ってたんです。事務所の先輩であるIDOLiSH7の皆さんも出場していたので。どちらのパフォーマンスも素晴らしくて…。IDOLiSH7はもちろん、TRIGGERの一体感が最高でした!』
『さんは十龍之介さんとは仲が良いんですよね。MOPへの意気込みとか聞いてました?』
『十さんとはデビュー作のドラマで共演した時からずっと仲良くさせて頂いてます。十さんだけじゃなくて、八乙女さんも九条さんも、今回のMOPは会場や画面を通してファンの皆さんにご自分たちの姿を届けられるって、嬉しそうでした』

MCに頷きながらそう言って、次いでカメラに向かい微笑む。

「可愛すぎる…っ」

それを自宅リビングで見ている龍之介、天、楽。
3人揃って思わずにっこり笑顔である。

「、生だったのね」
「長袖でよかったね」
「首もちゃんと隠れてるな」

姉鷺もやってきて打ち合わせのはずなのだが、が出るからとテレビが付いたらもう最後。
打ち合わせはいったん中断である。

「首って何よ」
「酔っぱらった龍がやらかしたんですよ」
「すみません…」
「昨日のことなんも覚えてねぇのか?」

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