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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第220章 220




くすくす笑いながら着替えを手伝い、龍之介はそっとの頬を撫でる。

「可愛い」
「ありがと。戻ろっか」

そっと軽い口付けを交わし、二人連れたって会場へ戻れば、天と楽が険悪な雰囲気である。

「天!楽!」
「お前はどうしたいんだ」
「心の機微が分からない男に何言ったって無駄だよ」
「ちょ……天!」

どうやら着替えの間に色々とあったらしい。
天と楽のその喧嘩に、龍之介とが割り入ろうとした瞬間、天が楽のズボンに酒を掛けた。

「天…!」
「…素敵な曲の後にこんなこと…ごめんね」
「謝んなくていいの。ほら、落ち着いて…るね。なんか飲も?」
「…うん」

に手を取られ軽く引っ張られ、天は小さく頷いた後、の腕を引いて抱き締める。

「……楽は分かってない」
「分かってるんだよ、楽も。だけど、天から言って欲しいの」
「も楽の味方なの?」
「私は誰の味方でもないよ。天も楽も大好き。仲良しこよしでいろなんて言わないけど、喧嘩じゃなくて話し合って欲しい」
「…うん」

天の背をぽふぽふと撫で、は微笑む。

「ほら、行こ?」
「ん…。…謝らないよ」
「もー、素直になりなよぉ。そんな天も可愛くって好きだけど」
「可愛いのは君だけ」

くすくす笑いながら天使2人はバーカウンターへ。
これから何があるか何も知らずに。


~おまけ~

「楽、取り敢えずタオル」
「サンキュ…おい龍、が天に捕まってんぞ」
「ん?…天もに甘いけど、も天に甘いから」

抱き付く天のその姿に、龍之介は目を細めて呟く。

「ほっとくのか?」
「今の天は、俺の話も聞かないと思うよ。にしか何も言わないと思う」
「お前、心広いな」
「そうでもないけど…も天と楽に仲直りしてほしいから、ああやって天の話聞いてるんだろうし…妬いちゃうけど」
「最後にばちばちの本音だすなよ」
「ごめん。乾きそう?」
「思ったよりかかってねぇから大丈夫だろ。…天の機嫌良くなってんな」
「…さすが。じゃあそろそろ取り戻しに行って良いかな」
「やっぱのことになると心狭いな、お前」

颯爽とを取り戻しに向かう龍之介に、苦笑する楽であった。

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