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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第217章 217




スマホをしまい、胸を押さえるに苦笑する楽。
時間が近づくと共に、皆の表情も少しずつ緊張感で満ちてきているようにも感じる。
傍らに立つ龍之介の袖をきゅ、と掴み、反対の手で自らの胸元を掴むは、それでも龍之介を見上げて微笑んだ。

「龍くん」
「うん?」
「私は小鳥遊事務所の所属で、IDOLiSH7の後輩だけど…TRIGGERを信じてる」
「…うん」
「TRIGGERは負けない。絶対に負けるわけない」

真っ直ぐに龍之介を見上げては頷く。
力強いその眼差しと言葉に龍之介もまた口をきゅ、と引き締め頷く。
いつも、小さな身体で支えてくれた彼女に報いるためにも、絶対に優勝したい。
勝てる力が自分たちにあることを、世界に、彼女に、改めて証明したい。

「うん、俺たちもそう信じてる」
『投票の結果が出ました!出場者の皆さんはステージへ!』

司会者の言葉に、一同顔を見合わせて頷く。
は龍之介を見上げ、最後こくりと力強く頷いてから微笑み彼らを送り出した。
TRIGGERの勝利を信じてやまないその笑顔に、TRIGGERの3人は頷きを返してステージへと向かう。

『結果発表の前に、このステージで皆さんは何か感じましたか?』
『すっごく楽しかったです!みんなと、メンバーと一体になれたような、不思議な感覚になりました!』
『僕たちは、ファンの皆さんにとてもたくさんの心配を掛けました。だけど、こうしてたくさんの応援を下さった皆さんと一つになって歌えたこと、踊れたこと、今日の全てに感謝します』

陸と天のその言葉に、観客席からすすり泣く声がする。

「天…」
『泣かないで。みんなの笑顔が嬉しいよ』

微笑む天に、ファンは目いっぱいの笑顔と歓声でTRIGGERを呼ぶ。
その声に、TRIGGERはまた目いっぱいの笑顔で応えた。

『それでは結果発表ー!!今年度、Music of peopleの勝者は…!!』

司会者の声とともに会場にドラムロールが鳴り響く。
ドラムロールが鳴り終わると共に、司会者は彼らを指し示した。

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