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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第217章 217




「絶対に終わらない、醒めない夢を見せてやりたい」
「僕たちがステージと奈落の境目にいることはわかってる。その覚悟でステップを踏む。でも大丈夫。楽、龍、君たちが好きだから」
「俺たちが、みんなを連れて行こう」

袖で向かい合い、頷き合うTRIGGER。
少し離れて彼らを見ていたは、まだ始まってもいないのに涙ぐんでしまう。
ここまで来るのに、どれほど大変な目に遭っただろう。
それでも、TRIGGERは進み続けた。
何よりもそんな彼らが愛しい。
何よりもそんな彼らが誇らしい。

「」
「なぁに?」
「おいで」
龍之介がを呼び、近づけば向かい合う彼らの輪に加えられる。

「、ありがとう」
「ずっと、信じてくれて」
「ずっと、支えてくれて」
「…龍くん、楽、天…」
「がいたから、へこたれそうなときも前を向けた」
「の笑顔があったから、ここまで来れた」
「と、ファンのみんなの存在が、僕たちを支えてくれた」

だからまずは君に、ありがとう。
そんな3人の言葉に、は涙目で彼らを見上げる。
もう、涙腺は我慢の限界だ。
ふるふると首を横に振れば、堪えきれなかった涙がきらりと飛んだ。

「私の、じゃない。みんなが、前を向いて頑張ったの。どんな声にも負けずに立ち続けたから、私たちはみんなを応援してたの。支えたかったの…っみんなが、大好きだから…っひく」
「…」
「TRIGGERは絶対に私たちの期待を裏切らないって…っ、知ってる、から…夢を、愛を、与え続けてくれるってっ、知ってるから…だから…っ一緒に、いたいの…っ!」
「…っ」
「ありがとう、」

ぐっと龍之介に肩を抱かれ、天と楽に頭を撫でられる。

「もうすぐ俺らの番だ。ちゃんと見とけよ」
「うんっ」
「ほら、涙を拭いて、鼻かんで。可愛い顔が台無し…ごめん、泣いてても可愛かった」
「照れ、る…っ」
「愛してる、。だから、も目いっぱい俺たちを愛して」
「も、愛しすぎてどうにかなっちゃうよぉ…っ」

かっわいいなぁ、もう
ぶわっ、と涙を零すに3人は笑い、そしてを抱き締める。
華奢な体はあっという間に3人に包まれてしまった。

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