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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第214章 214




口付けの合間に言葉を交わし、会話の合間に口付けを交わす。
そんな2人の雰囲気を感じ取ったのか、未だに誰一人降りてこない。

「みんなに挨拶してから帰ってもいい?」
「もちろん。俺もちょっと上がらせてもらおうかな」
「どうぞどうぞ」

龍之介の手を引きリビングへと上がれば、白熱のゲーム大会が繰り広げられている。

「だぁー!!そーちゃん上手いじゃんっ」
「そうかな?この間少し練習したんだけど…」
「少しでこれかよぉ!」
「うーん、声掛けづらい」
「タマとソウには伝えとくか?」
「いやぁ、環に黙って帰ると拗ねちゃうから」

の言葉にそれもそうだと頷き、一戦終えるまで待って環に声をかける。

「負げだ…」
「環、そろそろ帰るね」
「えー?マジ?リュウ兄貴もゲームしようぜー」
「だーめ。龍くん帰って来たばっかなんだから」
「ごめんね、環くん。また今度一緒にやろう」
「あー、そっかぁー」

ならば仕方なし、と環は頷き、皆でと龍之介をお見送りである。

「っち次学校いつ?」
「明後日は昼まで行けるよー」
「私たちもその日は昼まで行きます」
「お、やった!じゃあまたその時に」

手を振り合い寮を後にすれば、そのまま車に乗り込む。
もう暗いから、と助手席にちゃっかり乗り込んだ。

「まっすぐ帰って良い?」
「うん。天と楽にも早く会いたい」

2人が聞いたらまたを離してくれなくなりそう。
そんな事を考えながら、龍之介は車を発進させる。

「電話でも聞いたけど、大丈夫だった?」
「うん、何事もなく。ただ、龍くんが傍に居なくて寂しかっただけ」
「…可愛い…おいで?」

シフトレバーに乗せられていた手がそっと伸ばされ、は引き寄せられるままに龍之介の肩に頭を置く。

「愛してる」
「俺も愛してるよ」

タイミングよく赤に変わった信号。
2人は見つめ合い、そのまま青に変わるまで口付けを交わすのであった。

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