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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第212章 212




「天だってば!見てよこのぷんてした顔!!もう!可愛い!」
「…年下の女の子に可愛いって言われるのは複雑だけど…世界一可愛い君にそう言って貰えるなら…うん、良いかも」

いつの間にやら機嫌が直ったのか、天はそう言ってを見て微笑む。
途端、は机に突っ伏し悶絶。

「…がっわっいっい…!!」
「悶絶するも可愛いよ」
「、お前ホント可愛い。ホント好き」
「…ねぇ、は俺のなんだけど?!」

そんな龍之介のヤキモチな叫びが、ダイニングに響き渡ったのであった。

「機嫌直った?」
「…まだ」
「ちゅー。…直った?」
「…あとちょっと」
「ちゅーっ。…どう?」
「…直った」
「ふふ。じゃあもう一回っ!んー。ね、カップケーキ作ろ?」

食後のリビング。
あれから今度は龍之介が拗ねてしまい、天と楽は龍之介をに任せて後片付けに勤しんでいる。

「甘ったるい光景見せつけながらさらにカップケーキかよ」
「でも龍の作るカップケーキ美味しいよ」
「それは否定しねぇけど…」
「夜のおやつとー、明日の私の朝ごはんと-、皆の移動中のおやつ!」
「じゃあたくさん作らないとね!」
「うん!作ろ作ろー!」

ソファから立ち上がり、龍之介の手を引いてから手を繋ぎ、二人でキッチンへ。

「何個作ろう…10個くらい作ったら足りるかな?」
「うん、良いと思う」
「何個食わせる気だ…」
「のおやつ3回くらいカウントしてない?」

そんな事を言いながらも、結局は仲良く夜のお菓子作りに励む4人である。

「!チョコ入れ過ぎだよ」
「いっぱいの方が美味しいもん!」
「ベリー系も作るんでしょ?」
「そっちにはねー、ホワイトチョコを…」
「だから入れ過ぎ」

袋を取り上げられ、はうるうると天を見上げる。

「うみぃ…」
「…あとちょっとだけだよ」
「お前もに甘すぎるだろ」
「じゃあ、あの目で見られて見なよ楽」
「う…」
「楽…チョコチップ入れていい?」
「全部入れろ」
「ほら」
「はホントに可愛いなぁ」
「そんなのほほんと言えるの龍だけだからね」

本当に、この子には揃って弱い。
でも、それも悪くない。
そして3人は、の頭をそれぞれで撫でるのであった。

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