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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第210章 210




「じゃあ百さんもですね。お二人によろしくお伝えくださいな」
「うん、伝えておくね。十くん来てくれたから待ち合わせ時間間に合いそうだよ。じゃあ、お先」
「お疲れ様でした、万理さん!」
「お疲れ様でした。…さて、俺たちも行こうか」

龍之介の言葉に頷き、その腕に抱き着く。
満面の笑みである。

「では、お先に失礼します」
「お先です!今日もありがとうございました!」
「はーい、お疲れ様!あ、十くん」
「はい!」
「うちの大事なちゃん、よろしくね?」
「はい!一生大事にします」

スタイリストの言葉に、こくりと頷き、の頭を撫でながら頷く龍之介。
は龍之介を見上げ幸せそうに微笑み、スタッフ陣もまた、よしよしと満足げに頷く。
そんなスタッフ達に見送られ、並んで歩いていく二人は何とも幸せそうである。

「このドラマはもうすぐ撮影終わるんだっけ?」
「うん。後二話かな。こっからはまた年末年始分の撮影あるから…振袖いっぱい着るよぉ」
「そっか。見るの楽しみ」

組まれた腕はそのままに、反対の手でぽふぽふとの頭を撫でる。
行きかうスタッフは急ぐその足をふと止め、通り過ぎると龍之介を見る。

「え?あの二人…」
「ん?知らなかったのか?ほぼ黙認状態だよ、あの二人。今TRIGGERの話題は消されるから報道も何もねぇけど」
「さん…あんなにモテてるのに…」
「あの十龍之介だからなぁ…勝てる奴なんていねぇよ」
「…確かに」

そんな話は聞こえているのかいないのか、二人は甘い空気をまき散らしながら駐車場へと向かうのであった。

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