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イケメン王宮真夜中のSPY

第3章 考察


男はニヤリと不敵な笑みを浮かべ扉に鍵をかけた

「俺はシド……情報屋だ」

「それが……私に何の要件ですか?こんな乱暴な事をしてタダで済むとも?」

私は声を張り上げシドと名乗る男を睨みつけた


「言っただろ?情報屋だって……おまえの事調べさせてもらった」

シドは私の顎を掴み上を向かせた


「なっ…」

どこまで私の事を知っているかわからない
下手に出るとユーリまでも危ない目に巻き込んでしまう

私は男の次の言葉を待った


「おまえ本当におもしれぇ女だな、さっきはプリンセスの執事とヤって昨晩は騎士団長かよ?スパイ活動は順調か?クロエ」



私の行動が全てバレている…
張り詰めた緊張感に私は肩を震わせた


「情報が欲しければ俺から買えば良いものの
無駄が多くて見てられねぇぜ…それとも…男とヤりたいだけのただの淫乱か?」

「黙れっ!」

私は侮辱してくる言葉に腹が立ち顎を掴む手に爪を立てた


「いってーな…何だったら今すぐにおまえがスパイだって事バラしてやっても良いんだぜ?
おまえが処刑に苦しむ顔にも興味があるしな」

顎から手を離したシドは私の頭の横に両手を付き余裕の笑みを浮かべながら私の顔との距離を詰めてきた
思わず俯き視線を下へ落とした


「っそれは……バラすのだけは…」

声が震えた……バレてしまえば間違いなく命を落とすことになる

「なんだ?」

「……秘密にして……いくら払えば黙っててくれる?」

恐る恐る視線を合わせる

「口止め料か?金なんかいらねぇよ」

鼻で笑いながら吐き捨てるように言われた

「じゃあ……どーしたら黙ってくれる…?」


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