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イケメン王宮真夜中のSPY

第3章 考察


扉を開けると突然抱き締められた


「ユーリっ」


ユーリは後ろ手で扉の鍵を閉め私の肩口に顔を埋め
キツく抱き締めてきた


「ごめん…さっき、あんな乱暴なことして」


「いいの、それよりも話がっ」

私の言葉を遮り

「良い匂い…クロエ、髪濡れてる」


ユーリは私の濡れた髪を掬うと片方に纏めた


「……クロエ」

ユーリは目を見開き露わになった私の首筋を凝視した


マズイ…
アラン様に付けられた紅い跡が見えていた


ユーリは眉を顰め

「これは誰に付けられたの?」


「…アラン様」


もう正直に話すしかなかった



「アラン様と寝たの?」


「…うん」

ユーリに手首を引っ張られそのまま私はベッドへ放り投げられた



「ちょっと待って!
これは仕方ないの!
話聞いてよ!」

私はさっき外でのユーリの態度も合わせイライラし怒鳴った
今までずっと弟のように可愛がってきたユーリから
こんな酷い仕打ちを受ける筋合いは無いと


「うるさいよ!
少し黙って!」


ユーリも負けじと声を張り上げ私に覆い被さり
片手で私の腕を纏め
バスローブの腰紐を抜いた


「ちょっと!ユーリっ!…んっ!」


強引に唇を奪われ息つく間も無く舌が割り込んできた


その間にバスローブの紐で両腕を縛られ自由を奪われ



絶え間無く何度も角度を変えながら唇を貪られ
苦しい



何も考えられなくなりそう……






ふと、

頬に生暖かい感触が降ってきた





ユーリが……






泣いてる…







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