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イケメン王宮真夜中のSPY

第3章 考察


「…誰?」

ユーリのイラついた声の問いかけを無視して男は続けた

「キスがなんとかって言ってたけどよ、こんな良い女じゃ他の男に取られても文句言えねぇだろ」

男は鼻で笑い、中庭へ歩いて行った



誰だったんだろう……


「ごめん…」

ユーリは俯き私の両手を優しく握った




「大丈夫…とにかく場所を変えよう...後で私の部屋へ来て」


これ以上2人でいるところを誰かに見られるのは良くないと思い、一旦別れて別々のルートで私の部屋へ向かうことにした











………………………





自室へ戻り一息ついた




さて……


ユーリにどう説明するか…

アラン様と寝た事…

情報を集める為に惚れてもらってなんでも吐き出させた方が楽に決まってる
危険なスパイ活動を回避する為にも…

けれどまだ関係は始まったばかりで

これといった有益な情報もない

今関係を終わらせてしまったら手に入る情報ですら入らなくなってしまう…


それに…



情事の時の手癖や仕草が…
まるでゼノ様のようだった…



そうこう考えながら

私は昨日の情事を洗い流すべく湯浴みをしに行った


コンコンっ


暫くして
ドアをノックする音が聞こえ


私はバスローブを着て濡れた髪のまま扉を開けた




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