第2章 次なる目的
ふいに顔を上げるとアラン様と目が合った
「おまえ…そんな顔して…」
私は熱に浮かされ潤んだ瞳でアラン様をじっと見つめる
触れるだけのキスが唇に落とされた
「俺がどんな気持ちか知ってるだろ…」
アラン様は私を強く抱きしめ掠れる声で告げてきた
「…いいえ、知りません」
私は嘘を吐いた
このまま抱かれた方が今は楽だ
「だったら…身体で教えてやるよ」
アラン様は私の顔の両側に手を付き
脚の間に膝を着いた
唇を舐められくすぐったさに薄く唇を開けると舌が捻じ込まれ私の舌を絡め取る
「…っん…ア..ラン…さまっ…」
貪るようなキスをされ昨夜のユーリとの情事を思い出し私は高揚した
私はアラン様のうなじに手を伸ばしキスをせがんだ
アラン様は私の髪を撫で頬に手を添えて何度も角度を変え私の唇を味わう
私の腹部に手をかけシャツを胸まで一気に捲り上げられると片手でブラを外された
「綺麗だな…」
アラン様は呟くと胸の頂きに唇を押し当てた
「あぁっ…」
唇を窄めキツく吸い上げられるとそれだけでイきそうになってしまう
片方の胸も空いた手で揉みしだかれ
胸から唇が離れると首筋をキツく吸い上げられた
この瞬間マズイと思った
「…それはっ…ん」
首筋に紅く鬱血した痕をつけられた
「言っただろ…俺がどんな気持ちか教えてやるって」