第2章 次なる目的
零れた水が私の顎を伝い
胸元へ流れた
「…冷たいっ」
私はビクっと身体を震わせた
アラン様は私の胸元に顔を寄せ
水滴を舌で辿った
「ん…」
くすぐったさに声を漏らすとアラン様は私を抱き上げベッドへ下ろしアラン様もベッドへ腰を下ろした
「アラン様…」
私はこの後の事を予感したが
寒気と怠さで頭が上手く回らない
私はアラン様に身体を寄せ肩に凭れかかった
「寒い…」
「あんな格好でウロついたら風邪ひくに決まってんだろ」
今朝のことか…
確かに…そうかもしれない
私は何も言えず凭れかかっているとアラン様は私をベッドへ寝かせ私を抱き寄せた
「暖めてやるよ」
アラン様の洋服越しに伝わる体温が心地良い
私もアラン様の背中にそっと手を回した