• テキストサイズ

イケメン王宮真夜中のSPY

第2章 次なる目的


「だから安静にしてろって言っただろ!
今日は俺の部屋で過ごせ」

アラン様は私の肩を抱き
言い聞かせるように私の目をじっと見た


「ご迷惑おかけしてすみません…」

私は自分の不甲斐なさに弱気になっていた
この男を利用して任務を遂行することが新たな目的の筈なのに…
だが惚れていることは間違いない
私を見る視線は熱を帯びていた


「おまえ細すぎ、ちゃんと食べてんのか?
とりあえず飯食うか」

アラン様は私に気遣いながら肩を抱きゆっくりとした動作で椅子に私を座らせてくれた


「いただきます…」


カチャン!



手に力が入らずスプーンを落としてしまった



「俺が食わせてやるよ」


アラン様は自分のスプーンでシチューを掬うと私の口元に寄せた

恥ずかしい…

ゼノ様とすらこんな事したことないのに…

「なんだよ、食えよ」

おずおずと口を開けた


「美味しい…」

「だろ?俺料理得意なんだ」

優しく微笑まれ私もつられて笑った


「ごちそうさまでした」



アラン様は食器を片付けるとポケットから錠剤を取り出した


「そーいや医師から薬貰ってきてやったんだ
飲めよ」

錠剤の薬を指に乗せアラン様は私の唇を割り口内へ押し込んできた


「…ん」

苦い…

私は水の入ったグラスを手に取ろうとすると
アラン様に取られてしまった



アラン様は水を口に含み私の顎に手をかけ

そのまま唇を割り口内へ水を流し込んできた

/ 87ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp