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イケメン王宮真夜中のSPY

第2章 次なる目的


暫くして扉が開いた気配がした


足音は私へ向かって近づいてくる

私は顔を出した


「…アラン様」

ここは紛れもなくアラン様の部屋だと確信した



でも何故アラン様の部屋にいるのかはわからなかった



「やっと目覚めたか…おまえ大丈夫か?」


アラン様は心配そうな顔をし私の頬に手を添え親指で目尻を拭った


「…泣いてたのか?」

「え…」

私は気がつかなかった
自分の涙の痕に

きっと懐かしい夢のせいだ…


「何か食えるか?
一応簡単に食えそうなもん作ってきたけど」

アラン様は得意気な表情で作ってきた料理をテーブルに起き食事の準備を始めた


「あの…私…何故アラン様の部屋にいるのか…落馬してからここに来るまでの記憶が無くて…」

「医務室より俺の部屋の方が近かったからな、ここまで運んできてやったんだよ
医者に診てもらったら貧血じゃないかって
落ちたとき頭も強く打ったから暫く安静にしてろよ」

「ごめんなさい…ご迷惑をおかけしました…すぐに自室に戻ります」

私は起き上がろうとした

「痛っ…」

頭がズキンと痛み足に力が入らない

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