第60章 初めての宴
実「怒ったのかとおもったわ…。」
小「俺もそう思った。」
天「普通はそう思うぜ…。」
義「俺は煉獄が怒ったところなど想像も出来ない。」
行「怒る時はきちんと怒ると思うが。」
そうして広間が少々ざわついている間に杏寿郎は菫の元へと戻って来た。
杏「菫。水を持って来たぞ。飲めるか。」
「……。」
菫は杏寿郎に声を掛けられると薄っすらと瞼を上げた。
「…………杏寿郎さん…。」
その声は小さかったが、杏寿郎は目を覚してくれた事にほっとした。
杏「水を飲めるか。少しでも飲んだ方が良い。」
再びそう言って菫の上体を支えながら起こさせると口元に湯呑みを持って行く。
すると菫は大人しく湯呑みに手を添えた。