第60章 初めての宴
し「無一郎くん、義足にはもう慣れましたか?」
無「はい。多分そこら辺の大人よりは速く走れると思う。」
し「流石ですね。あれから良い義肢を作る方を見つけたんです。ご紹介するので都合の良い日にちを教えて下さい。きっと驚きますよ。」
実「じゃあ父親みたいな感覚なんですか。」
行「ああ。彼女が嫁ぎに行くまで私が面倒を見ようと思っている。不死川も玄弥と暮らしているのだろう。」
実「…はい。俺もあいつが嫁を貰うまでは兄弟二人で暮らすつもりです。」
行「嫁を貰うのはお前が先だろう。」
蜜「伊黒さ…お、おば、小芭内さんの晴れ姿は本当に美しくて!」
小「かん………、それは多分、男に言う台詞ではない。それよりも…君の白無垢姿の方が綺麗だった。」
炭「へええ!今度お写真を見せてくだ」
小「お前に見せる訳がないだろう。」
天「で、絶賛口説き中って訳か。」
善「……あんまり大きな声で言わないでもらえます?禰豆子ちゃんに聞こえたらどうするんですか。」
天「知らねーよ。俺困んねぇもん。」
善「やだもうホント嫌い…!」
禰「あれ?……え、」
義「………。」
伊「お、また笑った!おい!やっぱり半々羽織り笑ったぞ!見間違いじゃねぇ!!」
禰「本当に笑ってます!」
杏寿郎と菫は顔を見合わせると料理を置き、義勇の顔を覗きに行った。