第60章 初めての宴
照「炎柱様ですね!!お姉様がよく話していらっしゃいました!夏の空のように爽やかな御方だと!」
その言葉に菫は頬を染め、杏寿郎は照子の言葉通り爽やかな笑みを浮かべた。
杏「爽やかかどうかは分からないが確かに俺が炎柱だった煉獄杏寿郎だ!!」
そんなやり取りに残りの二人が複雑そうに顔を見合わせた時、奥から夫妻が出て来た。
二人はやはり菫を見て驚き、喜んでくれた。
「こちらは元炎柱様の煉獄杏寿郎さんです。」
菫が改めてそう紹介をすると夫妻は目を見開いてから深々と頭を下げ、名を名乗った。
照「では…、後ろの方も鬼殺隊の…?」
「いえ…、この方々は…警察の方で護衛をしてくれています。」
菫が家出をしていた事を知っていた照子は、それを聞くと全てを悟って菫に抱き着いた。