第53章 遊郭に巣食う鬼
天(音の呼吸、伍ノ型――)
天「鳴弦奏々ッ!!煉獄、行けぇ!!!」
杏「うむ!!伍ノ型――、炎虎ッ!!!」
天元が血の斬撃を防いで道を切り開き、その真ん中を杏寿郎が駆けて行く。
妓夫太郎は光る赤い瞳を見てぞわりと背中が粟立つ感覚を覚えた。
妓(間に合わ、ねぇッ)
―――ザンッ
そうして継子三人組が堕姫を、天元と杏寿郎が妓夫太郎を呆気無く討ち取ってしまった。
惨「………………。」
それを感じ取った無惨の額にビキビキッといくつもの青筋が立つ。
そして、無限城に壱、弐、肆、伍の数字を持つ上弦の鬼を呼んだのだった。
伊「楽勝だったぜ!!って、おわ!何でいんだギョロギョロ!!」
天元と杏寿郎の元へ一番にやって来た伊之助は、杏寿郎に驚くと共に天元の顔を見て勢いを失った。
そこへ炭治郎も駆けてくる。
炭「え!煉獄さん!……と、」
炭治郎も天元の顔、毒に侵された肌を見て言葉を失った。