第14章 醜い痣
杉「清水。」
無表情の杉本がベッドに組み敷かれた菫を呼ぶ。
菫が視線を上げると杉本は機嫌を欠いた顔をしていた。
「……はい。」
少し間が空いたとは言え、菫はしっかりとした声で返事をした。
すると、やはり杉本は顔を歪める。
杉「どうしたらその態度を止めるんだよ。大好きな炎柱に、この痣だらけの汚い体を見せてやれば良い反応をするのか?」
その言葉を聞いた菫はサッと青ざめて目を見開いた。
杉「……はは。こんなに効果があるとは、なッ!!」
杉本は歪んだ笑みを浮かべながら菫の脇腹に痣を増やした。
「…ッ」
気丈な菫の表情が変わった事で杉本は夢中になり、長い時間殴り続けた。
杉「……やり過ぎたか。おい、起きろ。」
頬を叩かれて菫は目を開けた。