• テキストサイズ

【鬼滅】敬愛と情愛【煉獄さん】

第14章 醜い痣




―――――――――



杏寿郎はやはり味噌汁を飲むと満面の笑みで "わっしょい" という妙な言葉を口にした。


そしてそれは毎日続いたが、菫は相変わらず杏寿郎に私的な質問を出来ないまま過ごした。


対して杏寿郎は気さくによく話し掛けた。

繊細な話題はあの夜以降一切出さなかったし、名前を聞き出そうとしても失敗が続いていたが、それでも杏寿郎は菫との距離が縮まったように感じていた。



―――そして、再び二週間が経った。


杉本はやはり蝶屋敷で菫を待ち伏せしていて、菫は部屋へ入れと言われれば素直に従った。


杉本は隠以外の隊士に対しては良い顔をする男だった。

それも三年と続いていれば強い信頼に繋がる。



圭(何で蟲柱様に報告しちゃいけないんだよ…。鬼狩り様は誰も気が付いてない。俺が…強ければ…、)


圭太は拳を握り締めながら菫が入って行ったドアを見つめた。


男「佐藤ー、お前サボるなよなー。」

圭「…………サボってねぇよ。」


圭太は力無い声を出すととぼとぼと作業部屋へ向かった。



/ 777ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp