• テキストサイズ

【鬼滅】敬愛と情愛【煉獄さん】

第48章 青い彼岸花の薬




「………。」


抱き締められて杏寿郎の胸に耳を当てて初めて気が付いた。

杏寿郎の心臓は壊れそうな程に速く脈打っていた。

それに気が付くと菫の頬は一気に熱を持ち、脈もつられるように速くなる。

杏寿郎もその事に気が付いた。


杏「俺は今、いけない事をしているだろうか。」


「私が言えることではありませんが……恐らく…。」



杏「……そうか。」



杏寿郎は残念そうな声を出して笑うと漸く菫を解放した。


「……お食事は胃の負担にならないよう細かくしておきました。どうぞお召し上がり下さい。」

杏「うむ!ありがとう!!」


杏寿郎は寝ていた分を取り戻すように食べた。

それを見ていた菫の腹が鳴る。


杏「…………………………。」

「………………す、すみません。」


菫は謝罪をしながら、自身が前回いつ食事を取ったのか記憶がない事に気が付いた。

菫は何も言わなかったが、杏寿郎は勘付いてしまった。



/ 777ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp