• テキストサイズ

【鬼滅】敬愛と情愛【煉獄さん】

第44章 青い彼岸花




杏「失礼する!!」

俊「えっ」


俊彦が戸惑う中、背に隠していた刀を腰に差し直した杏寿郎が戸に手を掛けた。


―――ガラッ


信「うっ」


戸を少し開いた途端、むせ返るような血の匂いがした。


「まさか。」


杏寿郎が急いで戸を全開にして室内に光を取り込むと、血がいっぱい入った桶が置かれていた。


杏「鬼の気配は無い。人の気配はある。」


杏寿郎は短くそう言い、そして桶の血を見るとすぅっと大きく息を吸った。


杏「俺は鬼殺隊、炎柱の煉獄杏寿郎だ!!鬼でなければ鬼舞辻でもない!!この血が稀血であったとしても喰い付かないぞ!!!逃げるのを止めて出て来てくれ!!!そもそも!」


杏寿郎はそう言いながら物音がした家の奥へ進んだ。


杏「今は昼間だ!!鬼は出ない!!!」


菫が室内の灯りを点けると、若い男が丁度裏口から逃げようとしている所だった。



/ 777ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp