• テキストサイズ

【鬼滅】敬愛と情愛【煉獄さん】

第42章 恋仲




(み、見てよかったのかしら…。)


思わず目を瞑り直した菫はそう思いながら眉尻を下げた。


(でも…、)


一度見てしまった菫は恐る恐る瞼を上げる。


(……わ、あ…。)


杏寿郎は寝ていても凛々しかった。

瞑想をしているだけなのではと思う程に隙がない。


(敬愛までは…していないけれど、やっぱり杏寿郎様は尊い御方だわ…。でもこのままじゃ寝違えてしまう…。)


菫はそう思うと静かに掛け布団を退かし、床に降りた。

そして音を立てないように歩いて杏寿郎のベッド脇に膝をつく。


(…………ま、待って。)


菫は杏寿郎の顔の位置を戻そうと手を伸ばしたところで固まった。


(何だか私…今悪いことしている…気がする……。)


でも杏寿郎の首の角度は確実に無理をしている角度だ。

菫は何度も手を伸ばしたり引っ込めたりしながら冷や汗を流した。


/ 777ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp